【中学受験】塾のテキストと市販の問題集、どっちをやる?家庭学習で迷ったときの選び方!

中学受験

大手の塾に転塾したのですが、塾のテキストが子どもには少し難しいようです

家では塾のテキストを復習したほうがいいでしょうか?それとも、市販の問題集をやったほうがいいでしょうか?

中学受験の家庭学習では、このように「どの教材を使えばいいのか」と悩むことがあります。

特に、これまで通っていた塾から大手塾へ転塾した場合、テキストの内容や難易度が変わり、

「今までの勉強方法で大丈夫なのかな?」

と不安になる保護者の方もいらっしゃるでしょう。

実際、先日、私が指導している中学受験生の保護者の方から、まさにこのような相談を受けました。

そのご家庭では、大手の塾に転塾したばかりでした。

ところが、塾のテキストが少し難しく感じられるため、

「せっかく市販の問題集も持っているので、そちらをやったほうがいいのではないか」

と考えていらっしゃいました。

そこで私は、実際にその塾のテキストを拝見し、お子さんの志望校や現在の学力も考えたうえで、次のようにアドバイスしました。

基本的には、塾のテキストをメインにしてください。

そして、

市販の問題集は、必要な部分を補うためのサブ教材として使いましょう。

この記事では、なぜ塾のテキストを優先したほうがよいのか、また、塾のテキストが難しい場合にどのように取り組めばよいのかについて、28年間の中学受験指導経験をもとに解説します。

結論|基本は「塾のテキストをメイン、市販問題集をサブ」

まず結論からお伝えします。

中学受験の家庭学習では、基本的に、

メイン:塾のテキスト

サブ:市販の問題集

という形をおすすめします。

もちろん、お子さんの状況によって例外はあります。

しかし、塾に通っているのであれば、まずは現在通っている塾のテキストを中心に学習することを考えましょう。

「塾のテキストが難しいから」という理由だけで、すぐに市販の問題集をメインに変更する必要はありません。

むしろ、教材を増やしすぎることで、家庭学習がかえって大変になってしまうことがあります。

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なぜ塾のテキストをメインにしたほうがいいのか?

では、なぜ私は塾のテキストを優先することをおすすめするのでしょうか。

大手塾には中学受験の指導ノウハウが蓄積されている

今回相談されたご家庭には、

「せっかく大手の塾に転塾されたので、基本的には塾のテキストを復習しましょう」

とお伝えしました。

大手の中学受験塾の場合、これまで多くの受験生を指導してきた経験があります。

そのため、

  • どの時期に何を学習するのか
  • どの単元をどの順番で学ぶのか
  • どの程度の問題まで解けるようにするのか

といったカリキュラムが考えられています。

もちろん、すべての塾やすべてのテキストが同じというわけではありません。

しかし、現在通っている塾が中学受験を専門的に指導しているのであれば、まずはその塾が用意している教材を活用することには大きな意味があります。

塾の授業とテキストがつながっている

もう一つ大きな理由があります。

それは、塾の授業とテキストがつながっていることです。

授業で先生から説明を受け、その内容を家庭でテキストを使って復習する。

そして、次の授業やテストにつなげていく。

この流れができていれば、家庭学習の方向性も分かりやすくなります。

反対に、市販の問題集をメインにしてしまうと、

「塾では○○を習っているのに、家では別の問題集で△△をやっている」

ということが起こる可能性があります。

これでは、せっかく塾に通っているメリットを十分に生かせないことがあります。

「塾のテキストは難しい」なら、全部やらなくてもいい

ここは、今回の相談で特にお伝えしたかったポイントです。

保護者の方から、

「塾のテキストが難しい」

と聞くと、

「では、もっと簡単な市販の問題集に変えたほうがいいのでは?」

と考えてしまうかもしれません。

しかし、私はまず、

「そのテキストの中で、どの問題が難しいのか」

を確認してほしいと思います。

塾のテキストを見てみると、

基本問題 → 練習問題 → 発展問題

というように、段階的に難易度が上がっていることがあります。

この場合、

「テキスト全部を完璧にやらなければいけない」

と考える必要はありません。

基本問題を最優先にする

今回のご家庭でも、私は塾のテキストを実際に確認しました。

問題の難易度と、お子さんが受験予定の学校を考えたところ、

まずは基本問題をしっかり身につければ、かなりの学力がつく

と判断しました。

そこで、

「基本問題をしっかりやりましょう」

とアドバイスしました。

これは非常に重要な考え方です。

中学受験というと、

「難しい問題を解けるようにしなければいけない」

と思ってしまうことがあります。

しかし、すべての学校で難問ばかりが出題されるわけではありません。

志望校によって、必要となる学力や問題の難易度は違います。

だからこそ、

その子の志望校に合格するために、どこまでできる必要があるのか

を考えることが大切です。

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発展問題まで無理にやらなくてもいい場合がある

今回のご家庭では、私は、

発展問題は無理にやらなくてもよいでしょう

とお伝えしました。

もちろん、これはすべてのお子さんに当てはまるわけではありません。

例えば、難関校を目指していて、発展問題に取り組む必要があるお子さんもいるでしょう。

一方で、現在の学力や志望校の入試問題を考えたときに、発展問題まで取り組むよりも、

基本問題を確実に解けるようにすること

を優先したほうがよい場合もあります。

ここを見極めることが大切です。

「テキストに載っているから全部やる」

ではなく、

今の子どもに必要だからやる

という考え方を持ってください。

市販の問題集は使わないほうがいいの?

ここまで読むと、

「では、市販の問題集は必要ないのでしょうか?」

と思われるかもしれません。

そうではありません。

市販の問題集も、使い方を工夫すれば非常に便利な教材になります。

ただし、私は、

市販の問題集を塾のテキストの代わりにするのではなく、足りない部分を補うために使う

という考え方をおすすめします。

例えば、

計算問題だけ市販問題集を使う

算数の計算練習が不足しているのであれば、市販の計算問題集を利用する方法があります。

塾のテキストとは別に、

「毎日10問だけ計算する」

といった使い方もできます。

一問一答だけ利用する

理科や社会などで、一問一答形式の確認が必要なら、市販の問題集を補助教材として利用するのもよいでしょう。

例えば、

「塾のテキストで学習した単元を、一問一答で確認する」

という使い方です。

このように、市販の問題集を1冊丸ごとやろうとしないこともポイントです。

市販の問題集を「全部やらない」という選択も大切

保護者の方が市販の問題集を購入すると、

「せっかく買ったのだから、全部やらせたい」

と思うことがあります。

しかし、ここは注意してください。

中学受験では、

教材を増やすこと=成績が上がること

ではありません。

例えば、

塾のテキストをやったうえで市販の問題集を1冊丸ごとやろうとすると、家庭学習の時間が足りなくなってしまうことがあります。

さらに、

「塾の宿題も終わらない」

「市販問題集も終わらない」

という状態になれば、子どもはますます勉強が苦しくなってしまいます。

ですから、市販の問題集を使う場合も、

「この問題集を全部やる」ではなく、「この部分だけ使う」

という考え方を持ってみてください。

28年間の中学受験指導で感じる「教材選び」の大切なポイント

私は28年間、中学受験の指導をしてきました。

その中で感じるのは、

教材選びでは、「どの問題集を使うか」以上に、「どこまでやるか」を決めることが大切

だということです。

保護者の方は、

「もっと良い問題集はないでしょうか?」

「この問題集もやったほうがいいでしょうか?」

と考えがちです。

もちろん、教材を選ぶことも大切です。

しかし、実際には、

今使っている教材を十分に理解できているか

を先に確認したほうがよい場合が多いのです。

特に塾に通っている場合は、

「塾のテキスト+市販問題集+別の問題集」

と増やす前に、

「今の塾のテキストをどこまでできるようにするのか」

を考えてみてください。

塾のテキストが難しいときに確認したい3つのこと

もし、お子さんが、

「塾のテキストが難しくてできない」

と言っているのであれば、次の3つを確認してみてください。

① どのレベルの問題でつまずいているか

「テキストが難しい」と一言で言っても、

基本問題が難しいのか、

練習問題が難しいのか、

発展問題が難しいのか

では、意味が違います。

まずは、どこでつまずいているのかを確認しましょう。

② 志望校に必要なレベルなのか

次に、

「その問題が解けないと、本当に志望校の合格に困るのか」

を考えてみてください。

難しい問題が解けないからといって、必ずしも受験に必要な学力が不足しているとは限りません。

志望校の過去問を見て、

「このレベルの問題がどの程度出ているのか」

を確認することも大切です。

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③ 塾の先生に相談する

それでも判断できない場合は、ぜひ塾の担当の先生に相談してください。

「テキストの発展問題まで家庭でやったほうがいいでしょうか?」

「今の子どもの学力なら、まずどこを優先すればよいでしょうか?」

と具体的に聞いてみるとよいでしょう。

塾の先生は、お子さんの授業中の様子やテストの結果なども把握している可能性があります。

家庭だけで判断するのが難しい場合は、塾と連携することも大切です。

親が「もっと勉強させなければ」と焦りすぎない

塾のテキストが難しいと、

「このままで大丈夫なの?」

「もっと問題をやらせないといけないのでは?」

と、保護者の方が不安になってしまうことがあります。

しかし、その不安から教材をどんどん追加してしまうのはおすすめできません。

大切なのは、

「たくさんの問題を解いたか」ではなく、「必要な問題をきちんと理解できたか」

です。

例えば、基本問題を10問やって10問とも解き方を理解できている子と、難しい問題を30問やったけれど、解き方を理解できていない子。

どちらが今後の学力につながるでしょうか。

私は、前者を大切にしたいと考えます。

転塾したばかりなら、まずは新しい塾の学習に慣れる

今回のように、最近大手塾へ転塾したばかりという場合は、特に注意が必要です。

転塾すると、

  • 授業の進み方
  • テキスト
  • 宿題の量
  • テスト
  • 授業の難易度
  • 家庭学習の方法

など、さまざまなことが変わります。

その状態で、さらに市販の問題集を大量に追加してしまうと、お子さんの負担が大きくなる可能性があります。

まずは、

「新しい塾の授業についていく」

ことを優先しましょう。

そして家庭では、塾で学んだ内容をテキストを使って復習する。

そのうえで、

「ここだけもう少し練習したほうがよさそうだ」

という部分があれば、市販の問題集を補助的に使う。

この順番がおすすめです。

まとめ|塾のテキストを軸に、市販問題集は必要な部分だけ使おう

中学受験の家庭学習で、

「塾のテキストと市販の問題集、どちらをやればいい?」

と迷ったら、まずは塾のテキストをメインに考えてみてください。

特に大手塾の場合、塾のカリキュラムとテキストが連動しているため、家庭学習でも活用するメリットがあります。

ただし、

「テキストに載っている問題を全部やらなければいけない」

というわけではありません。

お子さんの現在の学力や志望校によって、

基本問題を優先する

練習問題は必要に応じて取り組む

発展問題は無理にやらない

というように、取り組む問題を選んでもよいのです。

そして、市販の問題集は、

メイン教材ではなく、足りない部分を補うサブ教材

として利用しましょう。

例えば、

  • 計算問題だけ使う
  • 一問一答だけ使う
  • 苦手単元だけ使う
  • 基礎の確認に使う

といった使い方です。

中学受験では、教材を増やせば増やすほど良いというわけではありません。

「何をやるか」だけでなく、「何をやらないか」を決めることも大切です。

そして、塾のテキストのどこまで取り組めばよいのか迷ったときは、塾の担当の先生にも相談してみてください。

お子さんに必要な勉強量や問題のレベルを確認したうえで、

塾のテキストを軸に、市販の問題集を必要な部分だけ補助的に使う。

まずは、この考え方から家庭学習を組み立ててみてはいかがでしょうか。

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