【中学受験】6年生で塾を辞めるのは危険?転塾・退塾を決める前に考えたい5つのこと!

中学受験

もう6年生なのに、子どもが塾を辞めたいと言っている……

中学受験を控えた6年生の親御さんにとって、これは非常に大きな悩みではないでしょうか。

「今から塾を辞めたら受験に間に合わないのでは?」

「転塾している時間なんてないのでは?」

「でも、今の塾に通い続けていて本当に大丈夫なの?」

このように、辞めるのも不安、続けるのも不安という状況になることがあります。

私はこれまで28年間、中学受験の指導に携わってきました。

その経験から言うと、6年生だから絶対に塾を辞めてはいけない、というわけではありません。

一方で、6年生の時期は、ただ「今の塾が嫌だから」という理由だけで退塾を決めるのもおすすめできません。

大切なのは、

「塾を辞めるかどうか」ではなく、「辞めた後に今より良い学習環境を作れるかどうか」

を考えることです。

この記事では、6年生で塾を辞めるか迷っている親御さんに向けて、退塾や転塾を決める前に確認しておきたいポイントを、28年間の指導経験をもとに解説します。

6年生で塾を辞めることが必ずしも間違いではない

「中学受験で6年生になったら、もう塾を辞めるなんて無理なのでは?」

そう考える親御さんは多いと思います。

確かに、6年生になると受験までの時間が限られてきます。

塾では志望校別の対策が始まり、過去問に取り組んだり、入試本番を意識した学習が増えたりします。

そのため、6年生の途中で塾を辞める場合には、慎重に考える必要があります。

しかし、今の塾に通い続けることが、必ずしも子どもにとって一番良い選択とは限りません。

例えば、

  • 授業の進度についていけず、何を勉強すればいいのか分からない
  • 宿題が多すぎて、重要な勉強に時間を使えない
  • 質問したいのに質問できる環境がない
  • 先生との相性が合わない
  • 塾に通うこと自体が大きなストレスになっている

という状態なら、環境を変えることで学習がうまくいく可能性もあります。

大切なのは、「6年生だから辞めてはいけない」と時期だけで判断しないことです。

まず確認したい「塾を辞めたい理由」

子どもから「塾を辞めたい」と言われたとき、親御さんが最初に確認してほしいのは、

「なぜ辞めたいのか」

ということです。

「辞めたい」という言葉だけでは、本当の原因が分からないからです。

【中学受験】塾を辞めたいと言われたら?親が確認すべき5つのこと!

例えば、

授業についていけない

授業の内容が難しくなり、分からないまま次の単元へ進んでしまっているケースです。

この場合、塾を辞めることよりも、まず現在の学習状況を整理することが先かもしれません。

宿題が多すぎる

塾の宿題に追われてしまい、復習や苦手分野の勉強まで手が回らないことがあります。

「宿題を全部終わらせること」が目的になっていないか、一度確認してみましょう。

成績が上がらない

努力しているのに成績が上がらなければ、子どもが自信を失ってしまうことがあります。

ただし、成績が下がったことだけを理由に、すぐ退塾を決めるのは避けたいところです。

先生との相性が合わない

授業の分かりやすさだけでなく、質問のしやすさや子どもへの接し方なども、学習環境を左右します。

友人関係などで悩んでいる

成績とは関係なく、塾での人間関係が原因になっている場合もあります。

この場合は、退塾だけが解決方法とは限りません。

まずは、子どもが何に困っているのかを聞いてあげることが大切です。

6年生で塾を辞める前に確認したい5つのこと

「辞めたい理由」が分かったら、次に確認してほしいことがあります。

ここからの5つを確認した上で、退塾や転塾を判断してください。

今の塾で改善できる問題なのか

まず考えたいのは、

「今の塾を辞めなければ解決できない問題なのか」

ということです。

例えば、

「算数の授業についていけない」

という場合でも、担当の先生に相談することで、取り組む問題を絞ってもらえることがあります。

また、

「宿題が多すぎる」

という場合も、すべての問題を同じようにやる必要があるとは限りません。

6年生の秋以降は、志望校によって必要な勉強も変わってきます。

まずは塾の先生に、

「今の子どもの状況では、何を優先して勉強すればいいでしょうか?」

と具体的に相談してみましょう。

その上で改善できるのであれば、無理に環境を変える必要はありません。

本当に授業についていけていないのか

「成績が下がった=授業についていけていない」

とは限りません。

例えば、模試の偏差値が下がっていても、塾の授業内容は理解できていることがあります。

逆に、テストの点数はそれほど悪くなくても、授業内容を十分に理解できないまま進んでいることもあります。

ですから、

  • 授業中の理解度
  • 宿題の取り組み方
  • 間違えた問題の内容
  • 質問できているか
  • 基本問題が解けているか

などを総合的に確認することが大切です。

以前の記事でも「塾についていけない」と感じたときの確認ポイントを詳しく解説しています。

「成績が悪いから、塾についていけていないのかもしれない」と感じている方は、そちらも参考にしてください。

【中学受験】塾についていけない…どうすればいい?親が確認すべき5つのポイント!

辞めた後の勉強方法が決まっているか

これは非常に重要です。

塾を辞めること自体は決められても、

「では、明日から何を勉強するのか?」

が決まっていないケースがあります。

6年生の場合、受験までの時間は限られています。

塾を辞めた後に、

「とりあえず家で勉強させよう」

だけでは、学習計画が崩れてしまう可能性があります。

退塾を考えるなら、

  • どの教材を使うのか
  • 何を毎日勉強するのか
  • 分からない問題は誰に質問するのか
  • 模試をどう受けるのか
  • 志望校対策をどうするのか

まで考えておきましょう。

「塾を辞める」ということより、「辞めた後の環境をどうするか」のほうが重要です

志望校対策をどうするのか

6年生になると、志望校対策が非常に重要になります。

特に秋以降は、過去問を使った学習も増えてきます。

塾を辞める場合、

「志望校の入試問題を分析し、必要な勉強をどう進めるのか」

を考えておく必要があります。

例えば、家庭教師や個別指導を利用するのであれば、志望校の過去問対策まで対応してもらえるのか確認しておきましょう。

単に「勉強を教えてくれる場所」を探すのではなく、受験までの残り期間を考えて、何をサポートしてもらう必要があるのかを明確にすることが大切です。

子ども本人は本当に辞めたいのか

最後に、必ず確認してほしいのが、

子ども本人の気持ちです

親御さんが「この塾では成績が上がらないから辞めさせよう」と考えていても、子どもは今の塾を気に入っているかもしれません。

逆に、親御さんは「6年生だから最後まで今の塾で頑張ってほしい」と思っていても、子どもが限界まで疲れていることもあります。

もちろん、子どもの希望だけですべてを決める必要はありません。

しかし、

「どうして辞めたいの?」

「今の塾の何が一番つらい?」

「塾を辞めたら、どうしたい?」

と話を聞いてみることは非常に大切です。

6年生で塾を辞めるなら、次の選択肢を考えておく

教えて

もし現在の塾を辞めることになったら、次の学習環境を準備しておきましょう。

別の塾へ転塾する

現在の塾のシステムや指導方法が合っていないのであれば、別の塾に移る方法があります。

ただし、塾を変えれば必ず成績が上がるわけではありません。

次の塾を選ぶときは、

  • 授業形式
  • クラス人数
  • 宿題の量
  • 質問のしやすさ
  • 志望校対策
  • 通塾時間
  • 子どもとの相性

などを確認しましょう。

【中学受験】塾を変えるべき?転塾を考える前に親が確認したい5つのポイント!

個別指導を利用する

集団授業では質問しにくかったり、苦手分野を集中的に勉強したかったりする場合は、個別指導という選択肢もあります。

子どもの現在の学力や志望校に合わせて、必要なところを重点的に勉強できるのがメリットです。

家庭教師を利用する

6年生で塾を辞める場合、家庭教師を利用して受験までの学習を管理してもらう方法もあります。

特に、

「何を勉強すればいいのか分からない」

「過去問の進め方が分からない」

「苦手分野を集中的に見てほしい」

という場合には、一つの選択肢になります。

オンライン指導を利用する

通塾時間を減らしたい場合には、オンラインで指導を受ける方法もあります。

自宅で受講できるため、浮いた時間を勉強に使えるというメリットがあります。

ただし、オンライン指導もサービスによって指導方法やサポート内容が違います。

「オンラインならどこでも同じ」と考えず、子どもに合ったサービスを選びましょう。

家庭学習を中心にする

子どもが自分で計画を立てて勉強できるのであれば、家庭学習中心に切り替える方法もあります。

ただし、6年生では、

「今日は何をやればいい?」

と毎日のように迷ってしまう状態では、計画通りに進まない可能性があります。

家庭学習中心にするなら、受験までの学習計画をしっかり作ることが重要です。

逆に、すぐ塾を辞めないほうがいいケース

ここまで「辞める」という選択肢について説明してきましたが、もちろん、すぐに辞めないほうがいいケースもあります。

例えば、

一度のテストで成績が大きく下がった

というだけなら、すぐに退塾を決める必要はありません。

また、

「宿題が多くて嫌だ」

という理由だけなら、まず宿題の取り組み方を塾の先生に相談してみる方法があります。

さらに、

友達が塾を辞めたから自分も辞めたい

という場合もあります。

大切なのは、「辞めたい」という言葉だけで判断せず、その背景を確認することです。

一時的な感情なのか、それとも数か月間ずっと悩んでいるのか。

ここでも大きな違いがあります。

28年間の指導経験から見た、6年生の塾選びで一番大切なこと

私はこれまで28年間、中学受験の指導をしてきました。

その経験から、6年生の時期に塾を辞めるかどうかを考えるときに一番大切なのは、

その環境が、その子に合っているか

だと考えています。

大手塾だから良い。

小規模塾だから良い。

個別指導だから良い。

家庭教師だから良い。

ということではありません。

同じ塾に通っていても、成績が伸びる子もいれば、なかなか力を発揮できない子もいます。

重要なのは、

その子が今の環境で力を伸ばせているか

です。

もし現在の塾で問題が起きているのであれば、まず塾の先生に相談してください。

それでも改善が難しいのであれば、転塾や個別指導、家庭教師などを検討すればいいのです。

6年生だからこそ、「辞めるのが怖い」という気持ちだけで今の環境に固執するのではなく、残りの受験期間をどう過ごせば子どもが一番力を伸ばせるのかを考えてみてください。

まとめ|6年生で塾を辞める前に「辞めた後」を考えよう

6年生で塾を辞めることには、確かに慎重な判断が必要です。

しかし、

「6年生だから絶対に塾を辞めてはいけない」

というわけではありません。

大切なのは、次の5つを確認することです。

  • 今の塾で改善できる問題なのか
  • 本当に授業についていけていないのか
  • 辞めた後の勉強方法が決まっているか
  • 志望校対策をどうするのか
  • 子ども本人は本当に辞めたいのか

そして、もし塾を辞めるのであれば、

「辞めること」よりも「辞めた後の学習環境」

を先に考えておきましょう。

転塾、個別指導、家庭教師、オンライン指導、家庭学習。

選択肢はいくつもあります。

6年生の受験生活で大切なのは、塾に所属し続けることではありません。

子どもが残された時間を有効に使い、志望校合格に向けて力を伸ばせる環境を作ることです

親子で今の状況を一度整理して、「このまま続けるのがいいのか」「環境を変えたほうがいいのか」を冷静に考えてみてください。

その判断が、6年生の残りの受験生活を大きく変えるかもしれません。

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