秋の保護者会や面談が近づくと、いよいよ現実味を帯びてくる「併願校(受験スケジュールの組み方)」の検討。
過去問の点数や最新の模試結果を見ながら、「第1志望の偏差値に届いていない…」「もし全落ち(全不合格)したらどうしよう」「安全校って何校受けるべき?」と不安で胸がいっぱいになっているお母さん・お父さんも多いのではないでしょうか。
中学受験は、「併願戦略の良し悪しで合否の半分が決まる」と言っても過言ではありません。どれほど実力があっても、無謀なスケジュールを組んでしまうと全滅するリスクがあります。
今回は、現役のプロ家庭教師が教えている「全落ちを防ぎ、お子様の力を100%発揮させるための失敗しない併願校の組み方」を徹底解説します!
最後までお付き合いくださいませ。
併願校選びで絶対にやってはいけない「3つのNG」

まずは、秋の段階で親御さんが陥りがちな危険なパターンから確認しておきましょう。
✕ 1. 「持ち偏差値」だけで安易に決めてしまう
塾の偏差値表だけを見て「ここは偏差値が5下だから安全」と判断するのは危険です。 中学受験では、「偏差値が高くても過去問の相性が悪い学校」と「偏差値は届いていなくても過去問の相性が抜群に良い学校」が存在します。必ず過去問の出題傾向(記述が多い、選択肢が多いなど)を見た上で決めましょう。
✕ 2. 連日の受験で体力を削り切ってしまう
2月1日〜4日まで「午前・午後」と4日間連続で8連戦するようなスケジュールは、小学生の体力を完全に奪います。 後半になればなるほど集中力が切れ、本来なら合格できるはずの学校で不合格になるケースが後を絶ちません。
また移動距離や移動時間も十分に考慮し、シミュレーションや予行演習として行動するのも一つの方法です。
✕ 3. 本人が「絶対に行きたくない学校」を併願校にする
「この学校は絶対に受かるから」と、お子様が納得していない学校を安全校として受けても意味がありません。合格しても進学を拒否してしまったり、試験自体に身が入らなかったりします。「ここなら通ってもいい」と思える学校の中から選ぶのが鉄則です。
必勝!失敗しない併願スケジュールの「4つの黄金ルール」
併願パターンを組む際は、以下の4つのルールを意識してみてください。
ルール1:1月校(埼玉・千葉等)で必ず「合格」を1つ勝ち取る
関東圏の場合、1月中に実施される埼玉・千葉などの入試を必ず1校以上受験しましょう。 本番の入試会場で「合格」の文字を1つ手に入れておくことで、親子ともに猛烈な安心感が生まれ、2月1日からの本命入試に最高のメンタルで挑むことができます。
ルール2:2月1日(または初日)に「本命」または「実力相応校」を持ってくる
入試初日は、全員が最も緊張し、かつエネルギーに満ちあふれている日です。 ここに「第1志望」または「確実に勝率の高い実力相応校」を配置し、勝負をかけましょう。初日で合格が出ると、その後の選択肢が一気に広がります。
ルール3:「午後入試(1科・2科)」を賢く活用する
最近の中学受験では、午後の短時間で受けられる「午後入試(算数1科入試など)」が非常に増えています。 午前中にチャレンジ校を受け、午後に抑えの安全校を受けることで、体力の消耗を抑えつつ同日中に安心を確保することができます。
ルール4:偏差値帯を「挑戦・適正・安全」の3段構えにする
志望校は、以下のバランスで組み立てるのが理想です。
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挑戦校(持ち偏差値+3〜5): 1〜2校(憧れの第1志望)
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適正校(持ち偏差値±0〜2): 2〜3校(実力通りなら受かる学校)
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安全校(持ち偏差値−5以上): 1〜2校(80%以上の確率で合格できる学校)
親が秋のうちにやっておくべき具体的な準備

10月〜11月の間に、保護者の方がやっておくべきアクションは以下の2点です。
1. 併願候補校の「過去問」を最低1年分は解かせる
第1志望だけでなく、併願候補(特に安全校)の過去問も1年分は解かせてみてください。「問題量が多すぎて時間内に終わらない」など、お子様との相性が一発で分かります。
2. 「不合格だった場合のBプラン」をシミュレーションしておく
「2月1日午前が不合格だったら、2日午後はA校からB校に切り替える」という分岐ルート(出願の締め切り時間とWeb出願の手順)を、親の頭の中で整理しておきましょう。本番でパニックにならずに済みます。
💡 志望校の過去問相性や「最適な併願パターン」に迷ったら… 「うちの子の性格だと連戦は厳しいかも…」「過去問の相性を客観的に見てほしい」という場合、親御さんだけでベストな併願スケジュールを組むのは非常に難易度が高い作業です。 もし併願校選びで迷ったり、塾の面談で提示されたプランに不安を感じた場合は、大手塾の事情や各中学校の出題傾向に詳しいプロの家庭教師に相談してみるのも手です。 [家庭教師比較くらべーる] などの一括資料請求を活用し、志望校対策や併願戦略に強いプロ講師のサポートを比較・検討しておくと、直前期の戦略作りがグッと楽になりますよ。
まとめ:最高の併願戦略でお子様の努力を実らせよう
併願校選びは、「最悪の事態(全落ち)を防ぎつつ、お子様が持っている実力を最大限に引き出すための安全網」です。
偏差値の数字だけに惑わされず、「過去問の相性」「移動の負担」「本人の意向」を総合的に考えてスケジュールを組んであげてください。
しっかりとした併願戦略さえあれば、お子様は安心して目の前の入試に集中できます。ご家庭にとってベストな受験ロードマップを作っていきましょう!
